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スタンプ台は目的に応じて使い分けするのがストレスフリー

  1. 印鑑をつくる
  2. 1227 view

スタンプ台には様々な種類があります。
各メーカーがそれぞれのコンセプトを元、に多種多様な商品を開発していますから、微妙に特性が異なります。
ちなみにこちらにブログに辿り着く方はアート系の使用というより、一般事務としてお使いになる方が多いと思われますので、今回はそっちに絞ってご紹介していきます。
2016年2月16日に書いたブログですが、2019年3月29日にリライトしました。

スタンプ台の使い分け3種

様々なメーカーから発売してますけど、やはりスタンプ台は元祖とも言えるシヤチハタ製品が一番性能がいいですね。
単純に写りの良さ、そして乾きの速さという、スタンプ台に求められる要素のバランスが非常に高いからなんです。
ちなみに個人的には色のバリエーションや鮮やかさなどはツキネコが群を抜いて良いと思ってますが、事務用となると別。

連続押しなら乾きの早いシヤチハタフォアコートスタンプ台

商品画像は1個前の型ですが、もう5年以上使ってますかね?
経年の状態も合わせて、あえて古いのにしています。

書類でも束のままだったり、あとはまとめてパンフレットなどに押すときってありますが、その際に一番機にするのはインクの乾きだったりしません?
よく乾いてないと重なった部分が滲んじゃうんで、ずらして重ねたりふーふーしたり。
そんな時に、強力な速乾のフォアコートがオススメです。
普通紙なら押して約1秒で乾きますから、ほぼ滲みの心配なし。
しかも名前に「コート」と入っているように、パンフレットなどに使われる光沢のあるコート紙やアート紙などでも安心してお使いいただけますが、コート紙は乾燥に1分ほどかかります。

逆に欠点としては、速乾性の宿命なんですけど、インクの揮発が早かったりもします。
色がやや薄いのは、それが理由です。
そのため現行のフォアコートは蓋がパチンと止まる仕様に改良されていますので、だいぶよく良くなっています。

1つ1つ丁寧にくっきり押したいならシヤチハタスタンプ台

例えば契約書など、きっちりと押したい時ってありますよね?
重要な書類だからこそかすれがちだと軽視しているように思われちゃいますし、「もう1回」なんてやり直しになっちゃうこともあります。
だからきちんとくっきり写る必要がある。
そんな時こそ、シヤチハタスタンプ台の出番です。
フォアコートに比べて断然濃く捺印できますので、どんな場面でも安心してクリアな捺印が可能になります。

実際のイメージはこの写真よりも濃い感じ。

逆に欠点としては、乾燥速度が普通紙で約3秒とフォアコートより遅い。
それから和紙などに使うと、若干裏側に滲みが出る場合なんかもあるんですよね。

紙以外に押すならタート

これもちょっと古い型なんですけど、参考までに。

紙以外ってなにがありますかね?
私の身の回りですと、子供用の諸々がそれに該当します。
子供の持ち物のオムツだったり、お弁当の容器だったり、おもちゃ入れだったり、布製やビニール製のバッグ、それに上履き。
他の子の持ち物と分からなくならないようにお名前スタンプを押しますけど、それに最適。
だから事務用って考えますと「これはお店のです」って展示品などに名前書いたりすることありません?
そんな時に、素材を気にせず押せるのがタートの最大の魅力。

印影もくっきり出るのが特徴です。

欠点としては、感想に3〜10分と物によって異なりますけど、非常に時間がかかる。
だからそれこそ1つ1つ別々に押す必要があります。
また揮発性が非常に高くしばらく放置しておくと表面が固まってしまうため、密閉して保管したり、固まったら溶剤を使って溶かす必要があるなど、扱いが少々面倒です。

最後に

仕事で使い分けるとしたこんな感じになりますかね?
それぞれ価格も驚くほどではありませんから、私などは常に3つをデスクの横に置いて、対象に応じて使い分けています。
できれば万能が理想ですけどね、それぞれ押す対象と目的が全く異なりますから、必要に応じて使い分けた方が実はストレスもたまらなくてすみます。
ちなみに実際に頻度としては、私の場合紙に押すのがほとんどですから、一番よく使うのはもちろんシヤチハタスタンプ台ですね。

あと大切なポイントが1つ。
どんなにスタンプ台を丁寧に使い分けても、ゴム印の表面にゴミや埃が溜まっていたら全く綺麗に押せませんからね。
お掃除も忘れずに!

ちなみに全て鈴印の店頭のもご用意してますので、お近くの方はぜひ。

 

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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