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三文判に潜む危険

  1. 鈴印と人
  2. 2060 view

ここではよくある三文判、いわゆるタワーなどに入っていて安価に手に入る、大量生産の印を使うリスクに関して解説します。

印を求められるには、それなりの理由があります。
最近では押印機会も減ってきていますが、逆に求められるときの意味は重いとも言えます。
理由を知らずに捺していると、気がついた時に手遅れなんて場合も考えられますね。

イメージがしやすいよう、ある方の実体験を中心にご紹介していきます。
「ハンコは別になんでもいいんです」
でもなんでもいいと、予期せぬ事態も起こり得ます。

2016年6月3日に公開したブログですが、2022年1月26日に二度目のリライトをしました。

 

三文判のリスクは、誰が捺したか特定できないこと

日頃、契約機会の多い40代営業職の男性。
ご自身が捺印をいただく立場ですから、その仕組みはよくご存知です。
そのため自分の印章は全て、手彫りを使われています。

ではここからは、会話形式でお伝えします。

[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/themes/quadra_biz001/img/common/no_avatar.png” user_name=””]ハンコって本当怖いですよ。[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/eca12d319be72a43740d4f3080fe58e4-1.jpg” user_name=””]何かあったんですか?[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/themes/quadra_biz001/img/common/no_avatar.png” user_name=””]案外見落としがちなんですけど、三文判って怖いです。
だって勝手に捺されちゃっても、本人が分からないんですから[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/eca12d319be72a43740d4f3080fe58e4-1.jpg” user_name=””]確かに。
一体どんなご経験をされたんですか?[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/themes/quadra_biz001/img/common/no_avatar.png” user_name=””]いや実は、勝手に書類作られちゃったんですよ。
最近は記名押印の書類も増えてますけど、アレって危ないですね。
[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/eca12d319be72a43740d4f3080fe58e4-1.jpg” user_name=””]記名押印は、名前部分が直筆ではなくPCやゴム印+印鑑で作られた文書のことですね。
直筆サインのある署名捺印より、簡易な書類に使われますね。[/speech_balloon_right1]


[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/themes/quadra_biz001/img/common/no_avatar.png” user_name=””]そうです。
その書類を見ると、PCで作られた私の名前と、私の苗字の印鑑が捺してあったんです。
最初こんな書類に捺したっけな?おかしいな?って相手に確認したら「お手数をお掛けすると申し訳ないんで、代わりに作っておきました」ですって。
ダメでしょ。
[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/eca12d319be72a43740d4f3080fe58e4-1.jpg” user_name=””]でもよく気がつきましたね?[/speech_balloon_right1]
[speech_balloon_left1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/themes/quadra_biz001/img/common/no_avatar.png” user_name=””]ほら、私の印って全部作っていただいたものですし、それしか捺しませんから。
捺してあった印がよくある三文判だったんで、気づくことができました。
もし普段使ってるのが三文判だったら、きっと見抜けなかったですよね。
[/speech_balloon_left1]
[speech_balloon_right1 user_image_url=”https://about-seals.suzuin.co.jp/wp-content/uploads/2021/10/eca12d319be72a43740d4f3080fe58e4-1.jpg” user_name=””]署名捺印も記名押印も法的証拠価値は一緒ですもんね。
さすがです。[/speech_balloon_right1]

 

最後に

聞くところによりますと最近では、このような手口でカーシェアで車を借りてそのまま売っちゃう犯罪も多発しているそうです。
そのため印を捺すときは、最低限以下を意識してください。

1.捺印は委託しない
2.どこでも買える既製品は使用しない

繰り返しますがハンコを押すという行為は、意志の担保です。
分かりやすく言えば、あなたが認めたという意志が、印鑑というカタチで人質に取られているようなものです。

なんか問題が起きた時に「ほら、ここにあなたの印が捺してあるでしょ?」
これは法的にもとても強力な効果があります。
だからハンコを押すという行為は、とても怖い行為でもあるのです。

普段何気なく捺している印。
決して他人事ではなく、そんな機会は突如現れます。
いざという時じゃ遅いですから、備える必要があります。

果たしてあなたはそれを、自信を持って「自分だけの認印」と言えますか?

 

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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