印鑑よもやま話

憂いてから備える?憂いない様に備える?

本日はお客様の言葉です。

妙に納得してしまったので、ご紹介したいと思います。

 

 

喪服と実印がちゃんとしていないと、いざという時恥ずかしい

 

そのお客様は多分30代後半の女性。

これまで多くの法事にも出られていますし、家などの大きな契約もすでに結ばれた方。

女性の方が協調を重んじると思いますので、多分男性より周りを意識されます。

 

その方はどれも一緒だろうと、当時急ぎで安く購入した喪服をお持ちだったそうです。

 

しかし法事に参加してびっくり。

「みんな同じ黒だと思っていたら、全然違うんです。やはり高い喪服の方が濃い黒なんですよね?恥ずかしくなっちゃって、その後すぐにちゃんとしたのを新調しました。」

 

 

そして話の流れでこんなコトもおっしゃってました。

その方の以前の実印は、学校の卒業記念でもらった印をとりあえず登録。

しかし家の購入という非常に高額なお買い物の際にご使用。

「それまでは気づきもしなかったんですけど、相手の実印とか凄い立派じゃないですか?恥ずかしくなっちゃって、今回実印を作りに来ました。私ってずっと憂いてから備えていたんですね。逆ですよね?」

 

 

「成人のお祝いに喪服と実印を贈ります」

最後にこのお客様は、こんな風におっしゃってました。

「子供達には私の様な思いをしてもらいたくないので、成人のお祝いに喪服と実印を贈ろうと思っています。」

 
そういえば思い返すと、私が成人の時にも親から喪服と実印をもらいましたね。

私自身は変に親に気を遣って、余計な出費をさせない様に「どっちもいらねーよ。」なんて言ってたんですけど。

「どっちもいざという時、すぐに必要になる。そのくせちゃんとしたの持ってないと恥ずかしい思いする。お金出してやるんだから、なんだかんだ言わないで言うコト聞け。」

もちろんその後を振り返りますと、今となっては感謝の思いしかありません。

 

 

最後に

今回のお話をまとめるなら「備えあれば憂いなし」かと。

 

でも一方で思ったんです。

じゃあその備えって、いつ・どこで・誰がするの?

だってそれって、憂いた経験がないと備えられないんですよね。

経験がないと想像がつかない。

想像がつかないから「別に大丈夫じゃない?」って備えられない。

そして結果、必要に迫られた時に・・・

 

なので別の視点で考えると「憂いた人から、備えのススメ」

そんな言葉になりますかね。

 

若いうちって礼儀や文化を重んじる部分って価値がいまいち分かりません。

でもそれが年齢と共に、とても重要であることに気がつきます。

だからこそ、それを知っている親が子供ために残すのかもしれません。

即効性の喜びはないけれど、後からじわじわくる大切な贈り物。

親から子への贈り物って、そんなひっそりと守っている物こそ価値があるのかもしれませんね。

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