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ハンコの綺麗な捺印を可能にする裏話

案外知らないそれぞれの職業の舞台裏。

実印は昔は全て手彫りだったので、歴史ある鈴印はいまだにその流れを踏襲しています。

まあそのおかげで80年以上もここで商売ができているワケですので、ここは貫いていきたいと思います。

さてさて、みなさん「手彫りが良い」ってのはご承知かと思いますけど、具体的にはどう違うのか?

具体的に手彫りと機械彫りの1番の違いは「写りの良さ」と「複製の難しさ」になりますが、じゃあなんで手彫りは綺麗に写るの?

そんなもやもやした疑問にスッキリお答えのコーナー

ハンコの綺麗な捺印を可能にする秘密兵器

ちょっとした道具を使って一手間を加えて、綺麗に写るようにしているワケなんですよ。

上の写真が「トクサ」と呼ばれるその道具。

日本古来から伝わる木などを滑らかに削る研磨剤で、サンドペーパーのものすごく番手の細かいヤツとイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

ちなみに原料は植物なんですけど、詳しくはウィキペディアにも載ってますね。

で、実際にこれを使って印章の彫刻面を平らにして彫っていくんですが、写真を見て色が違うのがわかるかと思います。

左から新しいモノで、右へいくほど使い込んだモノ。

ちなみに右の2つは、私が職人を始めてからずっと使っているから、もう18年くらいになるんですね。

使い方はこちらのブログの新設コーナー「手彫り印鑑彫刻 全行程のご紹介」をご覧ください。

※ちなみにこちらのブログをPCでご覧の方は右下に、スマホの場合は最下部に常設しています。

トクサは段階に応じて使い分け

仕入れた材料は、どうしても表面が荒いんです。

これは機械で切断しているだけですから、避けられない。

一見平らに見えるけど

拡大すると

結構ざらざらしています。

このざらざらが綺麗な捺印の邪魔になるんです。

捺印って想像以上に見事に印面を再現しますから、押す面が平らじゃなければ、いくら押してもざらざらの印影になっちゃいます。

それから水牛は、もっと大変。

「芯持ち材」と言われる最高級品は芯の部分が凹んでますから、これにそのまま彫っても当然そこが写らないワケです。

だからトクサを使って平らにするのです。

最初はたくさん削りたいですから、新しいので大きく削り、最終的に使い込んだ細かいので磨き上げます。
ちなみに拡大するとこれだけ違います。

新しいトクサ

使い込んだトクサ

使い込んだトクサは、触ってもなんの抵抗もないくらいです。

ツルツルの面で削って、印章の表面をビカビカに磨き上げます!

これがハンコの綺麗な捺印を可能にする裏話なんです。

最後に

あっ、でもくれぐれも決してマネしないでくださいね!

私たちも仕上がったあとは、この工程は絶対に行いません。

完成した印の表面を磨いたり削ったりしちゃうと、印影自体が変わっちゃいますから。

潰れた印って太くなりますよね?

それに近い状態に陥っちゃうので。

なのであくまで完成に到るまでの工程。

それにこれ結構難しくて、最初の頃はずっとできなくて怒られてましたモン。

でも慣れると、トクサに当てているだけで印面の角度だったり、凹み具合だったり、あとはキメの細かさまでわかるようになってきます。

そうやって手作業で材料の状態を把握して、最高の写りを実現するために見極めているんです。

案外知らない隠れた一部を、これを知っていただけましたら幸いです。

で、よく逆に写らない場合はほとんどコレが原因♡

バラしちゃった♡

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