スポンサーリンク

ハンコの手彫りと機械彫りの簡単な見分け方

※2013年2月23日に公開したブログですが、リライトに必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年5月15日に再度公開しました。

ハンコは手彫りと機械彫りで全く仕上がりが異なります。

複製という点でも手彫りの複製はほぼ不可能に近いですし、写りも手彫りと機械彫りじゃ全く違う。

ちなみに写りの違いは綺麗に写るように別工程を行ってますので、詳しくはリンク先をご覧下さい。

とはいえ、上の写真を見てどっちがどっちか分かりますか?

ちなみに私の名前「鈴木延之」って彫ってありますけど、パッと見、よく分からないかもしれません。

でもちょっとしたポイントを見るだけで、誰でも簡単に見分けるコトができます。

なので今日はそんな手彫りと機械彫りの簡単な見分け方をご紹介したいと思います。

手彫りと機械彫りの簡単な見分け方

先ほどの画像、先にどっちがどっちか回答しますね。

左が機械彫りで、右が手彫り。

で、最初に見分け方の結論から。

ポイントは一箇所。

印面の底をご覧ください。

今回iPhone用のマクロレンズを購入したので、思いっきり接写して撮ってみました。

ちなみに使用したのはこちら

機械彫りの底面

底がツルツルなのが分かりますか?

あとは、文字と文字の間の空間の狭い部分。

右の文字の左の文字の中央部分、底が浅いのが分かりますか?

見るポイントはそこだけです。

手彫りの底面

ゴツゴツしてるのが分かりますか?

また文字と文字の間の細かい部分も、ほぼ同じ深さに彫れています。

見るポイントはそこだけです。

手彫りと機械彫りで底面が変わる理由

ではなぜ、こんな風に状態が変わるのか。

それには彫刻方法が大きく関係してきます。

彫り方が違うから、形状が異なるんですね。

なので彫刻方法の動画と合わせて、その違いをご紹介していきます。

機械彫りの彫刻方法

その名の通り、彫刻機で彫っていきます。

鈴印でも三文判に限り機械彫りを行っていますので、まずはそちらの動画をご覧ください。

これが一般的な機械彫りです。

補足をしますと機械で彫る場合、鉛筆の先のようなピンを回転させ、動いて彫ります。

そのために底面はツルツルになります。

ピン先が回転しているため、また均等な深さで彫るため、平らになります。

また深さに差が出るのは、狭い部分を同じ深さに彫ると文字が細くなってしまうため、文字を削り込まないように深さで調整するためですね。

手彫りの彫刻方法

昔撮った動画なんで、若干見にくいかもしれませんが、参考にご覧ください。

ゴリゴリと刃物の面で深く彫り込んでいくので、底面は平らになりません。

また同じ深さに彫れた方が見た目も美しいですし、また長く使っていて目詰まりがしにくい特徴があります。

そのために刃物の太さを何種類も使い分けて、対応します。

ちなみに彫り込むのは「印刀(いんとう)」と呼ばれる道具ですが、刃先はこんな感じ。

これだけ幅が違い、間に何種類もあります。

そうして底面に手彫りならではの証を刻んでいきます。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今回は違いを分かりやすくするために「手彫り」と「機械彫り」という区分けでお話ししました。

ただ厳密にはこの中間に「手仕上げ」という手法もあります。

それは機械の文字を使って機械で彫り、最後に刃物を使って削って整える彫り方です。

そのため手仕上げの場合でも、底面は機械彫りと同じく平らな場合も多いです。

一般にあまり馴染みのないハンコを彫る世界。

その違いが少しでもご理解いただけましたら幸いです。

そして案外簡単に、誰でも見分けがつくモンなんです。