鈴印では常に「実印は親から子への贈り物」と言っておりますが
銀行印も一緒です。
皆さんの中にもお子さんに銀行印を作ってあげた方は多いと思うんですが、いつ頃作られましたかね?
ちなみに私は息子が産まれた後1歳のプレゼントに、名前で彫って贈りました!
流れはこんな感じでした。
産まれる前からなんとなく名前は決めていたんですが、文字やら画数やらを考えると最後の決め手がなかなか見つからなくて・・・
それが誕生して顔を見た瞬間迷いが消え、突然色々浮かんできて、それが文字にしても画数にしても申し分なし!
そんなワケで名前を付けました。
それまでは「男性の銀行印はお名字が理想」ってお客様にもお話していたんですが、あんなに考えて付けたんだからぜひ名前で彫りたい!っていう私個人の物凄く強い想いから、男の子でも名前で彫りました。
他のメリットとしましては、銀行印を名字で彫ると誰の銀行印か分からなくなる可能性もあるが、「下のお名前」なら混同することもありません。
なのでそれ以降は、下のお名前でもオススメしております。
そして先日またあるお客様とそんなお話をしておりましたら、新しいご意見を頂き、それにまた感銘を受けましたのでご紹介致します。
その方は「貴重なご意見ありがとうございます。でも私は名字で彫ってあげたい。この子は家の長男です。いずれはこの家を背負っていく男になります。ですから名を背負う意味でも名字で彫ってあげたいんですよ。」
ちょっと背筋がビリビリする感じでした!
そして更に驚くお話がありました。
ご一緒にお腹の大きい奥様といらっしゃったのですが、色々伺う内に今回ご注文のご長男さんは、そのお腹の中のお子さんなんだそうです。
驚きましたね!
ご誕生前にお名前を確定され、そして「いつでも大丈夫だから、安心して産まれておいで」ってメッセージを込められての事なんだそうです。
つまり様々な想いをこめて、産まれる前にお名字で銀行印を作られたのです。
よく「その名を刻む」と言いますが、ハンコもまさに名を刻むことに他なりません。
名を刻む
読み方:なをきざむ
weblioより
やはり名を刻むのはご本人じゃなさそうな気もしますよね。
繰り返しますが実印も銀行印も、フルネームでもお名字のみでもお名前のみでも登録する上で問題はありません。
そしてどれをチョイスしてもいいからこそ「その方の想い」それが何より大切になります。
ハンコとは、その方のお名前をご自身の分身として名と刻むものなのですから。