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意外と知らない水牛と象牙の大きな違い

どんな商品にも定番があります。
色々新しい商品は生まれては消えていきますが、そんな中不滅のベストセラーと呼ばれる商品。
印章の世界に当てはめるとそれは、水牛と象牙。

もちろん長く売れるには理由があります。
そしてそれぞれに個性があります。
言い換えるなら特性ですね。
なので印章のベストセラー、象牙と水牛の特性をご紹介したいと思います。

2014年8月22日に公開したブログですが、2018年4月7日にリライトしました。

 

意外と知らない水牛と象牙の大きな違い

印章つまりハンコとしての違いになりますから、それは印章として押して初めて意味をなします。
鑑賞用であれば問題なくても、実用品でもある印章はまたちょっと違ってきます。
そのために、それぞれの特性は印章としてどのように違うのか?という観点から見ていきたいと思います。

 

水牛は爪と同じで、象牙は骨と同じです

水牛は爪と同じです。
いわゆる動物性タンパク質。

爪って指先の角質が硬化してできている、皮膚の延長の様な成分です。
そして水牛の角も同じく、水牛の頭の角質が硬化してできているため同じ成分です。

 

象牙は骨と同じです。
いわゆるカルシウムです。

人体を構成する基礎となる骨。そしてその中でも表面に出ている部分といえば歯。
そして象の牙も同じく、歯の進化ですから同じ成分なんです。

 

成分が違うから写りが違う

そもそもの成分が違うと、実は思った以上に写りに違いがあります。
極論を言えば、朱肉の油を水牛は弾き、象牙は吸い上げます

それぞれの成分を考えると分かりやすいと思うんですが、爪や皮膚って油を弾きますよね?
なので水牛は、朱肉の成分である「油」を弾きます。
感覚的なレベルではありますけど、印面に朱肉が乗ってるイメージです。

なので実際に押す時は、やや力を入れてしっかり押していただく様になります。

 

対して象牙は「油」を吸い上げます
こちらも感覚的ですが、朱肉の「油」が吸い付いてるイメージなんですね。
そのため朱肉の油を限りなく印面に乗せ、ほぼ全てを紙に転写させる事が可能になります。
象牙の紙への朱肉の転写率は、限りなく100%と言われております。

実際に押す際もそれほど力を入れなくても鮮明な捺印が可能です。

 

成分が違うから長く保管していて違いが出る

水牛も象牙もどちらも耐久性が高く丈夫な材料になりますが、成分の違いは長期保存において差が出ます。

ご存知かもしれませんが、例えば洋服に使われるウールやシルクも動物性タンパク質です。
そして動物性の繊維を使った洋服は、長期間着ないと虫に食われる事がありますよね?

最初に申し上げたように、水牛は動物性タンパク質です。
つまり水牛は環境によっては虫に食われる事があります。

上記の画像は欠けているワケではなく、虫食いです。
洋服の虫食いと同じ虫食いです。
硬さは全然違うんですけど成分が同じなので、同じ症状が起こる可能性があります。

ちなみに牙つぎ材と呼ばれる、水牛と象牙のコンビ材があります。
それを引き出しにそのまま保管し、ある時出してみると以下の様な状態になっていました。

象牙側はなんともないのに水牛側は虫に食われていたんですね。
これが水牛と象牙の一番大きな違いとなります。

ちなみに水牛の保管の際は、新聞紙を巻いておくと良いそうです。
新聞紙のインクに防虫成分が混じっていて、虫除けになるそうなんですね。

 

最後に

難しいのが水牛は必ず虫食いが起こるワケではない点です。
例えば認め印として毎日お使いいただけるのであれば、起こりうる可能性は限りなく低いです。
ただ実印や銀行印の場合使用頻度は高くなく、かつ期間は何十年と長期です。
つまり長期保存しておいて、ある時必要になって出してみたら食われていた。
そんながっかりがない様に、お伝えいたしました。

以上の理由からお客様に「実印にするのにオススメってなんですか?」 とのご質問があった場合鈴印ではこの様に回答しています。

「もしご予算が許すのであれば、実印には象牙やチタンがオススメになります。」

ちなみにチタンの押し心地は、象牙に匹敵します。
みなさまの参考なれば幸いです。

 

 

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