とちぎ“食と農”ふれあいフェア2014
昨日はこちらのイベントに足を運んできました。
とちぎ“食と農”ふれあいフェア2014
ちなみにイベントの内容はこんな事でした
『ふるさとの魅力再発見!とちぎブランド大集合!』をテーマに、県内各地のブランド農産物・特産物の展示・販売をはじめ、農業体験や食育・地産地消の取組の紹介などにより、本県農業・農村の魅力を発信していきます。
「とちぎ”食と農”ふれあいフェア2014」の開催についてより
びっくりする位の大盛況で、私も度肝を抜かれましたよ!
ではなぜこちらのイベントに参加してきたかって言いますと、私も栃木で物作りを生業としてますからね、今後の参考に、って言うか「鈴木さん、こういうイベントあるから行ってみたら?」って言われたのがきっかけ。
実はこの中でこんなイベントも行われてたからなんです
栃木県伝統工芸品展2014
私も常日頃、地元の職人の方々と何かコラボができないか?って考えてまして、そんなお話をあちこちでしておりますと、必然と教えて頂けるものなんですね。
とちぎ“食と農”ふれあいフェア2014に参加して思った事
今回のテーマが”食と農”ですからね、食べ物のブースは大行列!
ディズニーランドか?って思うくらい大行列ができてる飲食ブースも多くありました。
そんな中「栃木県伝統工芸品展」ブースは、もしかすると私が見た時間帯だけかもしれませんが、飲食ブースと比べるとやはり人の集まりは若干少なめでした。
それで色々考えました。
どんなイベントでもそうですが、伝統工芸の体験や実演って、なぜ集まる人が少ないんだろう?
違ったらすみません。
ふと思いました。もしかすると職人さんは物を作るのは得意だけど、物を売ったり魅せたりするのはあまり得意じゃないんじゃないだろうか?
実はそれって職人さん独特の世界観が大きく関係してるんだと思うんです。
私も長く職人をやってきたから分かるんですが、職人さんって自分の技術をひけらかす事をとても嫌うんです。
日本古来の感覚「いやいや私なんてまだまだこんなものですから。」っていう控えめなスタンスが美徳とされますからね。
では逆に物を売ることを生業とされてる方はどうでしょう?
「家で扱ってる商品はこれだけ素晴らしいんですよ!」ってその商品の魅力が最大限に伝わるようにご紹介しますよね?
つまり売る事、魅せる事が上手なんですよね。
極論を言うと、売ることが上手な所には多くの人が集まり、売る事があまり得意じゃない所には集まる人が少ない。
地元の伝統工芸ってなると(街をあげてその文化を盛り上げようって動きがある産業は例外として)その色合いは更にはっきりするように思います。
で、それが未来ある子供達が、将来の職業として「職人」という選択肢から遠のく要因となり、結果職人が少なくなる要因になっているのかなと思いました。
ハンコの世界の職人不足は更に端的に表れておりますからね。
やはり光り輝き、多くの人が集まる職業の方が、誰が見たって魅力あるように映りますからね。
今「職人不足」があちこちで問題になり、そのために「現場男子」と名付けて職人さんのかっこよさをアピールする活動が盛んに行われております。
産経デジタルより
結局、古くから伝わるものでも、魅せ方を変えるだけで新しくかっこいい物に見えます。
それがこんな見せ方だったりもしますよね?
もちろんハンコだけにとらわれず、伝統工芸全般でなんかそんな事ができないかな〜
そんな事を強烈に思った出来事でした。
だって職人さんが作り出す真心のこもった作品は、全てが唯一無二。既製品にはない暖かさ、そして何より想いがたっぷり詰まっているんですから!
なんかできないかな〜