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「印鑑を貸して下さい」には間違いが2つあります!分かるかな♡

  1. 印鑑の物話
  2. 1799 view

「印鑑を貸して下さい」には間違いが2つあります!

分かりますか♡

 

なんでこんなコト言い出したかって言いますとね、今日そんな風に言われたからなんですよ。

シチュエーションはこうでした。

 

新しい免許証の引き取りで、警察署に行きました。

でね、前々から気になってたんですけど、そこは免許証の引き取りの際は認印が必要なんです。

それはまあ別にいいんですけど、いつも気になっていたのがこの台詞。

「じゃあ印鑑を貸して下さい。」

おじぎ

 

間違ってますよ♡

 

正しくは・・・

「印章をここに押してください。」

なんだかややこしいな♡

 

ま、「認印をここに押してください。」でもいいんですけどね!

 

あれ?今日は文句か♡

 

 

間違いその1

印鑑はこれ

練り朱肉

押した印影、正式にはこれを「印鑑」と言います。

 

だからこれは

チタン

「印章」が正解☆

免許証の引き取りにチタン持ってったのか!

しかもフルネーム☆

 

 

間違いその2

これはぜひ浸透させたくてブログでもたびたび書いてますけど「ハンコを貸してください」はダメよ〜♪

 

捺印するという行為は、自分の意思の証明ですからね。

だから自分から頼むのは別にいいんですよ。だってそこには「あなたを信用してますから、私の代わりに意思の証明をしてください」って意味がありますから。

 

でもね「ハンコを貸してください」ってのは、「あなたの意思の証明をこっちでやりますよ」ってコトなワケで、その書類が何の書類かの説明もなしに押されても、あとあと文句言えないんですよ。

だってあとあと「ここにハンコ押してあるじゃん!」って言われたら終わりですからね〜

 

だから「えっ?はじめて会ったあなたを心から信用して、どんな書類かの確認もせずに捺印を認めますか?」って話しになるワケっす!

だから免許証の引き取りの時は毎回この押し問答。

お前めんどくさいな♡

 

だからいっつもこんな感じ

「印鑑を貸してください」

「イヤです♡」

「ここに押さないと免許のお渡しができませんから。」

「じゃあ自分で押します♡」

「大丈夫です。手続きの関係上こちらで押しますから。」

「いや、むしろワタクシの方が手続き上綺麗に押せます♡」

よっ!モンスタークレーマー♡

 

でも基本的にとっても気の弱いワタクシですから、渋々渡しましたよ。

すると・・・

 

 

間違いその3

押して朱肉を拭き取らず、きちんとケースに入れて返却。

 

ワタクシいつも言ってますわね〜

使い終わったらティッシュで構わないので、朱肉を拭き取ってからしまってくださいね!って。

普段からがしがし使い込んでる朱肉じゃ、それこそ表面に汚れが残ってますからね〜

そのまましまっては、その汚れが付着して固まり、次押す時綺麗に捺印できませんからね。

それにケースだって汚れるしね。

 

人の勝手に奪って、汚して返すってあんた悪ガキか♡

 

 

 

だってね・・・

実はね、この途中にもう1つ問題があったんすよ!

今回自分のと母の免許証も一緒に引き取りに行ったんですけど、わざわざ違うハンコを持って行ったんですよ。

 

だってワタクシのハンコは本格チタン印鑑ですしね☆

一目惚れして大枚はたいて買ったお気に入りのチタン印鑑

チタン

しかもフルネーム!

 

でね受付で渋々渡したんですよ「こっちがワタクシので、こっちが・・・」って言いかけた所

「あっ、別に1つでいいですよ!」

「えっ?フルネーム入ってんのに?」

 

ま、この辺りからだいぶ扱いが雑になってきましたけどね♡

そりゃそうだ♡

 

 

いやね、ただの事務手続き上の捺印なら必要あるの?って思っちゃったんですよ。

あちらの言い分は「ここにハンコを押す決まりだから」なんで仕方なく押してるんでしょうけど、厳密にはこういう捺印と実印が同じような効力を持つワケですからね。

 

ワタクシが言わんで、誰が言う!

なんて強い正義感の元に色々ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした♡

 

出た!悪いと思ってない「申し訳ないありませんでした」♡

 

 

まとめ

最近はだいぶ減ってきましたね、この「印鑑を貸してください」

ま、公的機関で変えるのはなかなか難しいと思うんですけど、民間のしかも営業をなさってる方ならぜひ

「こちらに認印(実印)を押してください」って言ってくださいね。

 

その際はぜひ「ハンコを押すことはご自身の意思の証明ですから」とひとこと添えて下さい。

それでも「任せる」って言われたら、代わりに押す。それだけでこの契約を重要視してくれてると、あなたの印象も変わりますよ。

 

やっぱ日頃自分で想いをこめてハンコを彫ってますからね、あまりに雑に扱われると文句だって言いたくなりますわな〜

 

でも直接言えないからブログでね♡

 

ちっちぇ〜男だな♡

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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