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訂正印の書体は何が良い?

  1. 手彫りと手書き
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みなさん使ってますか?
訂正印。
文書の訂正なんかに使う凄く小さい、別名「豆印」とか「簿記印」とか言われるヤツですね。
まずはそもそも訂正印のお話から。
2015年12月10日に書いたブログですが、2021年6月2日にリライトしました。

訂正印とは

訂正印は帳簿などの細かい文書の訂正に使われることが多いので、6ミリとかとても小さいのが特徴です。
サイズに関しては以下のブログをご覧ください。

使う場合の注意点がありまして、特に重要な書類などには実印とかを捺しますよね。
この実印とかを捺している場合は、その実印じゃないと訂正できないんです。
要するに、帳簿などで他の印を捺していないような、限定的な使い方になります。
なので使わない人は全く使わず、使う人はないと困るといったような、特殊な印です。

 

訂正印の書体は何が良い?

かなり小さいんですが、店頭で使っている見本帳をスキャンしました。
ここには色々な書体が並べられていますけど、基本的にオススメは・・・

古印体

一択です。
見本の番号で言えば、48〜52ですね。
理由は単純で、小さいから。

もちろん41〜47のように楷書や行書で彫れないことはないんです。
ただ、細かすぎて摩滅が早くなってしまいます。
楷書ってご存知のように起筆終筆がありますから、それらを表現しないといけないし、また枠に付かないように彫るルールがあるため、どうしても細かくなってしまいます。
対して古印体って丸めの文字でかつ、枠につけて彫るルールがあるんで、ゆったりと彫る空間があるため、文字が潰れたり埋まったりってことが少なくてすみます。

私たちの目線で言うと、彫りやすい文字ほど耐久性が高いってことになります。
キツキツの場所ってどうしても詰まりやすいですから。

もちろん人と変えたいなんて場合は、楷書(41・42・47)や、行書(43〜46)、篆書(53・58・61)、隷書(55・60)などで彫ることも可能ですので、遠慮なく。

 

最後に

訂正印はオンラインショップに掲載していませんので、ご注文の際は以下よりお願いします。

【価格】
柘   植:(税別)2,200円
黒水牛:(税別)4,000円
牛   角:(税別)6,500円
象   牙:(税別)11,000円

【ご注文の際に必要な項目】
・書体
・印材

 

ご注文はこちらから>

 

鈴印

〜印を通してお客様の価値を高めたい〜

鈴木延之
代表取締役:株式会社鈴印

1974年生まれ。
A型Rh(+)

1932年創業、有限会社鈴木印舗3代目にして、現プレミアム印章専門店SUZUIN代表取締役。専門店として、印章(はんこ)を中心としたブログを毎日発信。本業は印章を彫る一級印章彫刻技能士。
ブログを書き出したきっかけは、私の親父が店頭で全てのお客様に熱く語っていた印章の価値や役割そして物語を、そして情報が散見する中で印章の正しい知識を、少しでも多くのみなさまに知っていただきたいから・・・
だったのに、たまに内容がその本流から全く外れてしまうのが永遠の悩み♡

一級印章彫刻技能士
宇都宮印章業組合 組合長
栃木県印章業組合連合会 会長
公益社団法人全日本印章業協会 ブロック長

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